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帽子わたぼうしと卯月兎

不完全自動生成、CPUララバイ(子守唄)ノベルオリジナル。リラックス&ナンセンス。このブログに書いた後サイトにまとめています。

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第n次物語会議、議題「お話にならない」

「ストーリーはもう出尽くしているのだから、どれかを選んで真似して使うものですよ。
一番多いのは、自分が一番ストーリーで、全ての登場人物が主人公を最重要とし、恋に落ちるか、好敵手(ライバル)とみなして攻撃するもの」と貝殻姉。

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ダイヤモンドダスト

「テロメアがほどけたから恐竜とアンモナイトは滅んだんでしょ」と綿帽子。小豆と抹茶のシフォンケーキをフォークで差しています。
テロメアは遺伝子の端っこで、キャンディの包み紙ならねじってあるところです。綿帽子はミルキーのパラフィン紙の包み紙の触り心地が好きでした。包みを広げたら食べちゃわないとね。
「何? テロメアがほどけて滅びた? また変な説を」手袋屋はこぼれるところだったチャイのカップをそおっとテーブルに置きました。
和風甘味に合ってるのか、チャイを煮たい気分だったのです。
肉荳蔲、胡椒、肉桂、生姜、丁子、小荳蒄と細かいほこりのようなダストティー、ミルク。良い紅茶の葉では、美味しいチャイは作れません。
普通の紅茶の入れ方に慣れていると、水から煮て、数分煮つめるうレシピには抵抗があっても、分量も時間も適当でいいので簡単です。試しにやってみるとスパイスの効果がじんわりゆっくり悠久に広がって楽しいです。
「このフォーク味がする」と綿帽子。
「やっぱり使えないかしら、可愛い細工だから蚤の市で掘り出したのよ。ステンレス以前の何ものかなのね」と姉さま。
「合金重金属が溶け出してる味よ」

こんなに時間をかけて、何を。シビリアンコントロール

「バラ線巻いて平気だなんて鉄の心臓だな」
「鱗粉ほどに小さいから刺さらない」
「鋼鉄のハートじゃなかったの」
「毛の生えた心臓ってそれのことか」

どうして、彼には声がかからなかったのでしょう

川岸ではハートの兵士たちがハートの洗濯です。
「鉄条網で守られたハートを盗みに行くのはちょっと」
「心が小さいそうだから盗んでも楽しくないよ」
永遠に誰も欲しがらない物を守る。

雨河海、上下水道、無差別攻撃

川ができれば生き物が来ます。水が熱湯になったってそのうち冷めます。火砕流だって、冷めるんです。
濾過されていって色も褪めてくる。

虫の複眼で見た図、テレビを多画面並べた壁

「『自分だけは特別で一番』と『他の人も自分も見分けられない、メガネメガネ』は似て見えるのか」
そんな目で見たらどこもかしこもワンダーランド(驚きの国)です。
「大分乱視入ってますね、コンタクトでの乱視矯正はまだまだなんです。瞳の上の水分の中でぐるぐる回ってしまうので」

コンクラーベ根比べ

大きな鏡も流れてきます。中に人が映っていて、
「いいえ、悪魔です。悪魔が自分の真贋、つまりアイデンティティを気にするとも思えませんが」
「戸籍科が頑張ってくれなかったわけだ」

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