「大丈夫、ごく普通だ。全ての人が『自分は変わっている。特別だから言ってる意味、全肯定せよ、がわかってもらえない』って思ってるんだから。わかりやすい。同意できないだけだ」
自分にも自分の言葉がわかってもらえてないみたいでした。
ここも例外ではなく誰かが同意できる意味はないんですよ。ナンセンス(無意味)なんですから。
「読みにくいな。物語の態をなしていない。ナンセンスって言ってあるからですまないぞ」
全くです。
紅茶の河からお椀の船が流れてきたりしてもいいでしょうか。
自分は変わってるから、って言えばごく普通なことを書いてると思ってもらえるはず。
「フルーツなんておいしければいいじゃない。それにあれは内側に向かって花を咲かせているのよ」
「見た感じ花じゃないだろう。まあ、果物の花はたいてい地味な音無(おとな)しいものだ」
ジャムは冬の長い国で消費が多いのです。
果物が冬取れないし、輸入生果物より、暖かいお茶に合うからです。
「お前は黒すぐりのジャムが好きだったな」
「なんで知ってるんですか、兄さん」
気が長いんだ、死んだ人を二千年くらい待つのは何でもない。無花果(いちじく)だっていつか美しい花を咲かせるかもしれないと思ってるんだから。
木星は結局招待状の期日までにお客と目星をつけたゼフュロス(西風)に招待状を渡すことができなかった。お茶会の日にサモワールはオートで3バレルのお茶を沸かす設定にされていたので、どんどん作りつづけた。
どんどん、どんどん作りつづけて館から溢れて河になった。